『週刊少年マガジン』で連載された大人気漫画『炎炎ノ消防隊』。その物語の完結の際、同じ作者が手掛けた名作『ソウルイーター』との間に、繋がりがあったと噂され、話題となっています。
この記事では、『炎炎ノ消防隊』と『ソウルイーター』という二つの物語を繋ぐ伏線や、ファンを賑わせたキャラクターたちの子孫説について相関図を交えながら分かりやすく解説します。
『炎炎ノ消防隊』と『ソウルイーター』の基本情報
両作品の繋がりを知る前に、まずはそれぞれの物語がどのようなものか、そして作者について確認しておきましょう。
『炎炎ノ消防隊』とは?
2015年から2022年まで「週刊少年マガジン」で連載された、大久保篤先生によるファンタジーバトル漫画です。
突如始まった人体発火現象により、人々が炎の怪物「焔(ほむら)ビト」へと変貌してしまう世界が舞台。この脅威に立ち向かうため結成された「特殊消防隊」の活躍を描いています。
主人公の森羅日下部(シンラ・クサカベ)は、過去の火災で家族を失った悲劇を背負いながらも、ヒーローを目指して仲間たちと共に奮闘する物語です。
『ソウルイーター』とは?
2004年から2013年にかけて「月刊少年ガンガン」で連載された、同じく大久保篤先生の代表作です。
死神が統治する街「デス・シティ」にある死神武器職人専門学校、通称「死武専(しぶせん)」が舞台。武器に変身できる人間「武器」と、その使い手である「職人」がペアを組み、悪人の魂を集めて最強の武器「デスサイズ」を目指す物語です。
独特の世界観と魅力的なキャラクターたちが織りなすバトルアクションが人気の作品です。
作者「大久保篤」先生について
二つの大人気作を生み出したのは、漫画家の大久保篤(おおくぼ あつし)先生です。
独特なデザインセンスと、ダークでありながらもユーモアを忘れない世界観の構築力が評価されています。簡単にプロフィールもご紹介しておきますね。
項目 | 内容 |
名前 | 大久保 篤(おおくぼ あつし) |
生年月日 | 1979年9月20日 |
出身地 | 東京都 |
血液型 | B型 |
デビュー年 | 2001年 |
代表作 | 『ソウルイーター』、『炎炎ノ消防隊』 |
世界は繋がっていた!?『炎炎ノ消防隊』と『ソウルイーター』の共通点
『炎炎ノ消防隊』の物語が進むにつれて、『ソウルイーター』との共通点があることが判明していき、当初はファンサービスかと思われていたこれらの要素が、実は全て伏線だったのではないかと言われています。ここでは、二つの世界を繋ぐ共通点について解説します。
不気味に笑う「月と太陽」の登場
『ソウルイーター』の世界で最も象徴的なものといえば、不気味な表情で空に浮かぶ「月」と「太陽」です。この特徴的なデザインが、『炎炎ノ消防隊』の物語中盤でも描かれています。
最初は作者特有の作風かと思われていましたが、最終回でシンラが創り変えた新しい世界の空にも、あの月が浮かんでいました。
伝説の聖剣「エクスカリバー」が同一の存在
『炎炎ノ消防隊』ではアーサーという騎士を自称するキャラクターが、プラズマで生成した炎の剣「エクスカリバー」を振るいます。
一方、『ソウルイーター』にも伝説の聖剣として「エクスカリバー」という名のキャラクターが登場します。そして『ソウルイーター』側のエクスカリバーは、「私の相棒の友人は創世神だったかな」と語るシーンがあります。
これは相棒がアーサー、その友人の創世神がシンラを指していると考えられ、両者が同一の存在であることが示唆されています。
『炎炎ノ消防隊』最終回でのキャラ登場
『炎炎ノ消防隊』の物語は最終回で、主人公シンラの活躍によって世界が再構築されるという結末となっています。
その新しく創られた世界で、なんと『ソウルイーター』の中心人物である「死神様」や、彼にそっくりな「デス・ザ・キッド」が登場します。
さらに、幼いマカ(ソウルイーターの主人公)に、『炎炎ノ消防隊』の物語が絵本として読み聞かせられるシーンもあり、時間的な繋がりが描かれていました。
物語の終わりが告げる「NEXT IS SOUL WORLD」
決定打となったのが、『炎炎ノ消防隊』最終回のラストシーンです。そこには「NEXT IS SOUL WORLD」というメッセージと共に、『ソウルイーター』の主人公マカに似た少女の姿が描かれていました。
この演出により、『炎炎ノ消防隊』の物語が『ソウルイーター』の前日譚、つまり「始まりの物語」であったのではないかと言われています。
相関で見る!『ソウルイーター』のキャラは『炎炎ノ消防隊』の子孫?
世界の繋がりが明らかになったことで、以前から囁かれていた「キャラクター子孫説」が、より現実味を帯びてきました。外見や能力が似ている彼らには、どのような関係があるのでしょうか。ここでは、特に噂されたキャラクターたちの関係性を解説します。
『炎炎ノ消防隊』のキャラ | 『ソウルイーター』のキャラ | 関係性・共通点・考察 |
森羅 日下部 (シンラ) | デス・ザ・キッド | ・シンラをモデルに死神様がキッドを創造? ・直接の子孫ではないが、顔立ちが似ている |
因果 春日谷 (インカ) | キム・ディール | ・インカが「魔女の始祖」である可能性がある? ・ピンクのショートカットという外見が共通 |
新門 紅丸 | ミフネ | ・髪型や何かを口に咥える癖や刀を武器とする戦闘スタイルなど、多くの共通点が見られる |
烈火 星宮 | ブラック☆スター | ・血縁関係の可能性がある? ・瞳に星のマークがあり、「星」の一族という設定が似ている |
秋樽 桜備 | ギリコ | ・鍛え上げられた体や外見が似ている ・敵と味方という立場だが、似ていることで話題に |
表で見てみると、両作品のキャラクターたちには、共通点があることがわかりますね。
こうした作者の遊び心あふれる仕掛けが、世界の繋がりをより強く印象付けてくれています。
これらの関係性を知った上で両作品を読み返すと、また面白い発見があるかもしれませんね!
まとめ
今回は、『炎炎ノ消防隊』と『ソウルイーター』の間に存在する世界の繋がりと、キャラクターたちの子孫説について解説しました。
シンラがキッドのモデルであるなふぉ、二つの作品は深く結びついているように感じました。この記事で紹介した繋がりやキャラクターの関係性を意識しながら両作品を読み比べてみると、新たな発見を探して、物語を楽しんでみてくださいね!