『炎炎ノ消防隊』の物語において、主人公・森羅日下部(シンラ・クサカベ)たちの前に立ちはだかる敵組織「伝導者一派」の中でも一際異彩を放つ重要なキャラクター「ハウメア」。
金色の冠で目を隠したミステリアスな出で立ちと、過激な言動が特徴的なハウメアの正体や能力が気になるところです。
この記事では、そんなハウメアの正体、驚異的な能力、そして「最強」と噂される実力について解説していきます。
『炎炎ノ消防隊』のハウメアとは?
ハウメアは、世界に大災害をもたらそうと企む「伝導者一派」に所属する17歳の少女です。常にひょうひょうとした態度を崩さず、よく笑っていますが、性格が悪く、自身の守り人であるカロンに対しては特に当たりが強く、彼のことをサンドバッグのように扱うこともあります。
「二柱目」と呼ばれる特別な存在であり、物語の序盤からシンラたちの前に現れ、その圧倒的な力で苦しめたシーンもありました。
ハウメアのプロフィール
まずはハウメアの基本的なプロフィールを表形式でご紹介します。
自らを「スーパー美少女ハウメアちゃん」と称することもある彼女の気になる情報をまとめてみました!
項目 | 内容 |
名前 | ハウメア |
所属 | 伝導者一派 |
階級 | 二柱目 |
年齢 | 17歳 |
誕生日 | 2月18日 |
身長 / 体重 | 163cm / 50kg |
好きなもの | レバーなどの内臓系 クソいかれたノイズ系音楽 |
嫌いなもの | カロンの手料理 |
守り人 | カロン |
声優 | 釘宮 理恵 |
ハウメアの驚異的な能力とは?
ハウメアは、主人公のシンラと同じく「アドラバースト」を持つ第三世代能力者です。
その能力は強力で多岐にわたり、第8特殊消防隊は何度も窮地に立たされています。ハウメアの主な能力は、熱エネルギーを電撃に変換して操るというものです。
この電撃操作能力は、単純な攻撃だけでなく、人間の脳に直接干渉することも可能にするため、戦闘では非常に厄介な相手となります。
ここでは、ハウメアの具体的な能力を詳しく見ていきましょう。
多彩な電撃・プラズマ操作
ハウメアの基本的な能力は、自身の炎をプラズマに変換し、それを電撃として自在に操ることです。この能力を応用することで、さまざまな現象を引き起こすことができます。
能力の種類 | 詳細な内容 |
プラズマによる精神支配 | アドラリンク時、電気信号を相手の脳に送り込むことで、意識を乗っ取り、意のままに操ることができる 作中では、記憶を取り戻したシンラの弟・象(ショウ)をこの能力で再び支配下に置きました |
記憶の消去・操作 | 脳に干渉する能力の応用で、相手の記憶を消したり、改変したりすることも可能 12年前に象を誘拐した際、家族に関する記憶を消し去っています |
居場所の察知 | 対象の電気信号などを辿ることで、遠く離れた相手の居場所を正確に特定できる この能力で「五柱目」のインカ・カシマタギを簡単に見つけ出しています |
ハウメアの正体と真の目的は?
物語が進むにつれて、ハウメアの謎に包まれた過去と、本当の正体が明らかになります。
正体は「聖女」
ハウメアの正体は、なんと「聖女」として生まれた存在でした。彼女は生まれながらにして、世界中の人々の負の感情、すなわち「集合的無意識」を受け止め続けるという宿命を背負っていたのです。
常人であれば一瞬で精神が崩壊してしまうほどの怒り、憎しみ、絶望といった悪意を、彼女は17年間、片時も休むことなく受け止め続けてきました。
あまりにも大きな苦痛から逃れるため、いっそこの状況を楽しもうと振る舞ううちに、現在のような歪んだ性格が形成されてしまったようです。
本来は、聖女にふさわしい穏やかな心を持っていたとされています。
大災害を引き起こす目的
ハウメアの目的は、伝導者が望む「大災害の再現」です。長年、人類の悪意を受け止め続けてきたハウメアは、人類がその進化の果てに「絶望」を望んでいると解釈しました。
そして、「死をもって人類を救済する」という歪んだ結論に至り、その手段として大災害を引き起こすことを決意します。
そのために不可欠な8人の「柱」を集めるため、暗躍を続けていました。彼女の行動は、単なる破壊衝動ではなく、彼女なりの救済という信念に基づいていたのです。
かわいいと評判の素顔と目を隠す理由
ハウメアを語る上で欠かせないのが、常に冠で隠されているその素顔です。なぜ彼女は目を隠し続けるのか、そしてその素顔はどのようなものだったのでしょうか。
素顔は「慈悲と憂いを讃えた」美少女
長らく謎に包まれていたハウメアの素顔は、原作では明らかになっています。
冠を外したその顔立ちは、作中で「美しい瞳」「慈悲と憂いを讃えた瞳」と表現されるほどの、誰もが見惚れる美少女でした。
彼女が自称していた「スーパー美少女」は、決して大げさな表現ではなかったのです。しかし、その表情には常に深い絶望と悲しみが浮かんでいました。これは、ハウメアが背負ってきた過酷な運命を物語っているように感じました。
目を隠していた本当の理由
伝導者一派は、「太陽(伝導者)を直接見ると目が焼かれる」という理由で目隠しをしているとされていました。しかし、ハウメアが目を隠していたのは、それだけが理由ではありませんでした。
彼女は、大災害を発動させる「来る日」まで、自ら光を閉ざし、闇の中で神の啓示を受け続けるために瞳を閉ざしていました。人類の負の感情を受けながら、世界を救済する瞬間のために、じっと耐え続けていたのです。
大災害発動後、彼女が冠を外していることから、目が焼かれるという理由は彼女には当てはまらなかったと考えられます。
ハウメアは最強なのか?
物語のラスボスとして君臨したハウメア。その圧倒的な能力から「最強」の呼び声も高いですが、実際のところはどうなのでしょうか。
伝導者と一体化した「絶望聖女ハウメア」としての力は、他の柱の能力さえ使いこなし、まさに神のごとき強さを見せつけました。
最終決戦では、シンラたちが「森羅万象マン」という規格外の存在になることで、ようやく対抗できたほどです。この点から見れば、彼女が作中最強クラスのキャラクターであることは間違いありません。
ハウメアの天敵
しかし、そんな彼女にも天敵が存在します。それは、第8特殊消防隊のアーサー・ボイルです。アーサーもハウメアと同様に炎をプラズマに変換する能力を持ちますが、アーサーの超高温のプラズマは、ハウメアの電撃操作を無効化してしまいます。このことから、ハウメアは無条件の最強というわけではないと言えます。
まとめ
今回は、『炎炎ノ消防隊』の重要キャラクターであるハウメアについて、その正体や能力、目的などを詳しく解説しました。
かわいらしい見た目とは裏腹に、壮絶な過去と悲しい宿命を背負ったハウメア。彼女は単なる悪役ではなく、物語のテーマを象徴する、複雑で魅力的なキャラクターです。
炎炎ノ消防隊を読む際は、ぜひハウメアの言動に隠された真意にも注目してみてくださいね!