「四目並べ(コネクトフォー)」で、なかなか勝てず友達との対戦や、web版のAIに勝つためのテクニックを探している方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、四目並べの必勝法や、web版のAIに勝つための戦略までを解説します。単なるコツではなく、理論的な強さについて勉強して、是非上達を目指してみてください!
四目並べは「先手必勝」が結論のゲーム
多くの人が直感や駆け引きのゲームだと思っている四目並べですが、実は数学的には「先手必勝」という結論が出ています。
つまり、先手番のプレイヤーが正しい手順でコマを置いていけば、後手がいかに完璧な対応をしても、必ず先手が勝つということです。
このように勝敗の結末が解明されているゲームは「解決済みゲーム」と呼ばれ、四目並べ以外にもいくつか存在します。ヘックスゲームも解決済みゲームの一つです。
四目並べの必勝法が「先手」の理由とは?
先手が必ず勝てると言われているのには理由があります。ここでは「なぜ勝てるのか?」を理論的にご紹介していきますので、丸暗記ではなく、応用力のある本当の実力を身につけてみてくださいね。
中央列の支配
先手必勝の戦略は、最初の一手から始まります。
そして、その一手目を中央の列(標準的な6×7盤では左から4列目)の最下段に置きましょう。ここを逃すと、後手に完璧に対応された場合に引き分け、あるいは負けてしまう可能性が出てきます。
縦以外の勝ち筋(横・斜め)を作るためには、そのラインは必ず中央の列のマスを一つ以上通ります。初手で中央を確保し、勝ち筋の可能性を最大化することが、勝利への第一歩とも言えます。
偶数と奇数の法則
「パリティ(偶奇性)」という考え方を聞いたことがあるでしょうか。プレイヤーが同じ列にコマを交互に置いていくと、先手は常に奇数段(1、 3、 5段目)に、後手は常に偶数段(2, 4、 6段目)にコマを置くことになります。
単純ですが、ゲームの有利・不利を決定づけ、先手の勝利戦略は、コマを4つ並べた時に最後の決め手となるマスが「奇数段」にあるリーチを作ることができます。
逆に、後手は偶数段でリーチを作り返し、先手の奇数段での計画を阻止することが基本戦略となります。
相手を追い込む「ツークツワンク」
ツークツワンクとは、チェスなどで使われる用語で、「動かさなければならないが、どんな手を指しても状況が悪化する」という、手番であることがかえって不利になる状態を指します。
四目並べの終盤は、このツークツワンクによって決着することがほとんどです。
ツークツワンクの例
ある列で先手が3段目にリーチをかけ、後手がその下の2段目にリーチをかけている状況を想像してください。
この場合、後手は自分のリーチを実現するために2段目にコマを置くか、先手に置かせる必要があります。しかし2段目が埋まった場合、先手はその真上の3段目にコマを置き、勝利を確定できます。
このように、相手に「負けに繋がる一手」を強制させるのが最終目標です。
四目並べで勝率を上げる実践テクニックと注意点
理論に加えて、具体的な勝ちパターンを知ることで、さらに勝率は上がります。
同時に、初心者が陥りがちなミスを避けることも重要です。
最も強力な勝ちパターン「ダブルリーチ」
ダブルリーチとは、同時に2つのリーチを作り出し、相手が片方しか防げない状況のことです。これは四目並べで勝つための一般的な方法です。
その代表的なパターンが「7の字トラップ」と呼ばれるもので、自分のコマを数字の「7」の形に配置することで、斜めと横など、複数のリーチを同時にかける戦術をとることができます。
相手が一方を防いでも、もう一方で勝つことができるこのような勝ちパターンは、盤面の中央から外側に向かって構築していくのが定石です。
初心者がやってはいけないNG行動
次に初心者にありがちなNG行動について簡単にご紹介します。これから上達していきたい初心者の方は特に注意してみてください。
NG行動 | 具体的な内容 | 対策 |
防御思考が先行する | 相手のコマを止めることばかりに必死になってしまう | 相手のリーチを防ぎつつも、自分のコマがどうすれば4つ繋がるかを常に意識する |
盤面の垂直性を無視してしまう | コマが積まれていない空間で、三目並べのようなリーチを作ろうとしてしまう | 必ずコマを置ける場所(最下段か、既にあるコマの真上)を意識して勝ち筋を組み立てる |
視野が狭くなる | 盤面の一部分での攻防に集中しすぎてしまう | 一手を置く前に、必ず盤面全体を広く見渡し、他に脅威がないか、もっと良い手はないかを確認する |
先手でのミス | 先手番のプレイヤーが、必勝手である中央列以外からゲームを始めてしまう | 先手番になったら、必ず「中央列の最下段」に最初の一手を置くことを徹底する |
【Web版】コネクトフォーでAIに勝つための戦略は?
Web版のコネクトフォーなど、AIとの対戦は人間相手とはまた違った戦略が必要です。
AIの思考のクセを理解し、その弱点を突きましょう。
AIの思考の仕組みと弱点
オンラインの四目並べAIのほとんどは、「ミニマックス法」というアルゴリズムで動いています。
これは、考えられる全ての手の中から、自分にとって最も有利(勝ちに繋がりやすい)で、相手にとっては最も不利な手を選ぶ思考法で、AIの「難易度」は、この「何手先まで読むか」で決まっていることがほとんどです。
つまり、AIの弱点は、その限られた「何手先まで読むか」にあります。極端に言うと、6手先までしか読めないAIに対して、8手後に完成するような長期的な勝ちの計画を立てれば、AIはその脅威に気づくことができず、打ち負かすことが可能となります。
まとめ
本記事では、四目並べの必勝法につい解説しました。
これらの知識を頭に入れるだけでなく、実際に何度も対戦して練習することが、上達への一番の近道です。
また、「Web版」でのAIに勝つための戦略も駆使しつつ、全体的な勝ち筋をみつけることも大事です。
自分の「直感」で感じられるような打ち方を目指し、腕を磨き勝利を掴んでくださいね!