「バックギャモン」は映画のワンシーンで登場したりすることもあるボードゲームですが、「バックギャモンって?」、「どうやって遊ぶの?」という初心者の方も多いと思います。
そこで今回は、「バックギャモンとは?」というところから、基本的なルールや遊び方まで、わかりやすく解説していきます!
バックギャモンとはどんなゲーム?
バックギャモンは、二人で遊ぶボードゲームの中でも、歴史のあるボードゲームです。
遊び方を簡単に説明すると、「サイコロを振って出た目の数だけ自分のコマを進め、相手より先に全てのコマを盤上からゴールさせる」ことを目指すレースゲームです。
- ゲームの目的:自分のコマ15個すべてを、相手より早く盤上から取り除く(ゴールさせる)こと
- 魅力:ルールは比較的覚えやすいのに、知れば知るほど奥深い戦略性がある
- 特徴:サイコロによる偶然性と、プレイヤーの選択による戦略性が絶妙に絡み合って面白い
ゲームの流れを覚えよう!基本的なルール
基本的なゲームの進め方をステップごとに見ていきましょう。
1. スタート:先攻・後攻を決める
まず、各プレイヤーがサイコロを1つずつ振ります。
より大きい目を出した方が先攻になります。同じ目が出た場合は、異なる目が出るまで振り直します。最初の1手は、この時に出た2つのサイコロの目を使ってコマを動かします。
2. 自分の番:サイコロを振ってコマを動かす
自分の番が来たら、サイコロを2つ振りましょう。出た目の数だけ、自分のコマを前進させます。コマの動かし方は主に2通りあります。
- 2つのコマを動かす:サイコロAの目だけ1つのコマを動かし、サイコロBの目だけ別のコマを動かす
- 1つのコマを動かす:同じコマを、まずAの目だけ動かし、続けてBの目だけ動かす(またはその逆)
注意点として、1つのコマを合計数動かす場合でも、途中のポイントが相手にブロックされていたら動かせません。あくまで2回の移動を連続して行うと考えましょう。
3. 重要ルール:動かせるなら必ず動かす
バックギャモンには「可能な限り、サイコロの目をすべて使わなければならない」という大切なルールがあります。
- 両方の目を使えるなら、両方使う
- 片方の目しか使えない場合は、その目を使う
- どちらか一方の目しか使えず、選べる場合は、必ず大きい方の目を使う
このルールのため、時には自分にとって不利な動きをしなければならないこともあります。
4. ゾロ目の特別ルール
サイコロを2つ振って、同じ目が二つ出ることを「ゾロ目」と言います。ゾロ目が出た場合、通常の2倍、つまり出た目の数を4回分動かすことができます!例えば、4のゾロ目が出たら、「4」の動きを4回行えます。
この4回分の動きは、自由に割り振ることができます。(例:1つのコマを4回動かす、4つのコマを1回ずつ動かす等)
ゾロ目はゲームの展開を大きく変えるチャンスなので、一気に有利になったり、不利な状況から脱出したりできるので、覚えておきましょう!
攻防のポイント!ブロックとヒット
バックギャモンの面白さは、単にコマを進めるだけでなく、相手との攻防がある点です。ここでは、勝敗を左右する重要なルール「ブロック」と「ヒット」について解説します。
相手のコマを「ブロック」する
自分のコマを動かそうとした先のポイントに、相手のコマがすでに2個以上置かれている場合、そのポイントに自分のコマを動かすことはできません。 これを「ブロックされている」と言います。
相手のコマを「ヒット」する
自分のコマを動かそうとした先のポイントに、相手のコマが1個だけ置かれている場合、そのポイントに自分のコマを動かすことができます。
そして、そこにあった相手のコマは盤面から取り除かれ、中央の「バー」の上に置かれます。 これを「ヒットする」と言います。
ヒットされた相手は、そのコマを盤面に戻すところからやり直さなければならず、大きなタイムロスになります。
「リエントリー」する
自分のコマが相手にヒットされてバーの上に置かれた場合、他のどのコマよりも優先して、まずバーの上にあるコマを盤面に戻さなければなりません。 これを「リエントリーする」と言います。
バーの上に自分のコマが残っている限り、盤上の他のコマを動かすことは一切できません。
ゲームの終わり方
相手よりも先に自分の15個すべてのコマを盤上から取り除いたプレイヤーが勝利となります。マスを進めて上がるだけでなく、戦略的な攻防を繰り返して、盤上からコマを取り除いて勝利を目指しましょう。
まとめ
ここまで、バックギャモンの基本的なルールや遊び方について解説してきました。サイコロの目という「運」と、どのコマをどう動かすかという「戦略」が見事に組み合わさった、バックギャモンを是非楽しんでみてくださいね!